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新宿歌舞伎町のSMバー【ARCADIA TOKYO】経営の他、各種イベントなどでも活躍する堂山鉄心の(めったに更新されない)ブログ。

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中級者向け 「留め・掛け・結びのお話」

今回は少しだけ技術的なお話

ウチの中級者向け講習会にて希望者にお配りしたテキストなんですが
留め・掛け・結びについて
(あくまで中級者以上の方向けなので初心者さんには難しいかもしれませんが、理解されていて損はありません)


一言で緊縛の技術といっても、いくつもの細かい技術に分かれていて、それら全てを合わせて緊縛の技術と呼ぶことが多いです。

そして、その中でも基本になってくるのがこの3つ。
これらの違い、そしてそれぞれのメリット・デメリットなども理解した上で縛ると、明らかに上達が早い上に、縛りの楽しさ、奥深さの一端が垣間見れると思っています。


【結び】
結びとは、基本的にテンションの掛かっていない状態でも解けたり緩んだりしないものを指し、後手を始めほとんどの縛りのスタートに手首、足首、胴回りの始点として使われることが多いため、最初にして最大の難関と感じる方が多いはず。

「本結び」
最も代表的なものとしては、多くのプロ縄師が採用している、みなさんご存じ「本結び」
1_20161206154440b00.jpg


これは、結び目が漢数字の「六」のような形に見えるのが特徴で、ある方向に引っ張った場合は締まりも緩みもしないが、反対方向に引っ張ると簡単に緩みます。

メリット
解きやすい。
次に縄が行く方向が決められてしまうので、結びや留めを理解するのに役立つ。
デメリット
メリットの部分で触れた、引っ張る方向が決められてしまうということで、真上にテンションを掛ける吊縄などに使用する場合、
2_20161206154441e1c.jpg
天井から戻ってきた吊縄を縄頭のループに戻したり、
※これ(私は「カウンターを取る」という言い方をしています)をすることによる最大のデメリットは縄頭の摩耗。

3_201612061544431a5.jpg
こういった安全装置を施す必要がある。


4_201612061544447d0.jpg
※例外として、こういう方法もあるが、多少面倒なため、使用している方はめったに見ません。






「巴結び」
私が採用しているのはこちらの巴結び。

5_20161206154446886.jpg

見た目としては結び目が「三つ巴」になっているのが特徴で、引っ張る方向を選びません。

メリット
引く方向を選ばないということはカウンターを取る必要がなく、縄頭を痛めにくい。
デメリット
特にデメリットは思い浮かばないのですが、最初に本結びを覚える方が多いので違和感を感じるかもしれません。
あと、カウンターを取る必要がないと言っても、それは正確に結べていれば…の話。
捻じれていたりした場合は上手く留まらないので、適当にやると事故などに繋がる可能性もあります(どの結びでも同じですが)。

その他にも「丸結び」「もやい結び」など色々あるので、何を採用するにしても、それぞれの特徴を知った上で選択されると楽しいですよ。






【留め】
留めとは、常に一定以上のテンションが掛かり続けることを前提として成立する、緩んだり滑ったりしない(しにくい)もの。
これは緊縛においてとても重要なので、是非ご理解されることをお勧めします。




「留めの種類」
代表的なものとしては
6_20161206154946cf4.jpg
「のの字留め」


7_20161206154948267.jpg
その他、「ねじり留め」画像では「のの字留めとの違いが分からないですね)や

8_20161206154941429.jpg
箱留め(丸留め・ボックスなどとも呼ぶ)など。

※他にも、特に名前もないような様々な留めがあります。




留めの基本を理解する上で最も適しているものとして「のの字留め」があります。


9_20161206170925dd7.jpg

これは、この縄に対して、

10_201612061711242d3.jpg
こうして

11_20161206170928549.jpg
こう掛けていく訳ですが、次に縄が行く方向が決まっています。

12_20161206155224427.jpg
こちら(左下)には行けますが

13_201612061707036d7.jpg
こちら(右下)には行けません。


上の写真でご理解いただけると思うのですが、下の写真では留めが開いてしまっています。
これでは十分な摩擦を得られず留まりません。
留まっていない留めはただの掛け(後述)と変わらず、誰かの縛りを見たり、画像を真似て縛ろうとした場合、オリジナルでは想定していない、滑って欲しくないところまで滑ってしまうことで、崩れや、時には事故の原因の一つにまでなったりもします。
※余談ですが、上記のように、次に縄が行く方向を意識するということが、「本結び」が優れていると言われる理由の一つです。


で、具体的にどうするかというと

14_20161206155227b77.jpg
このように縄を掛けたい場合、

15_20161206155229953.jpg
この横の縄に対して上から縄を掛け、次に行きたい方向に縄を抜き、そこから自然に留めていくと自然に、閉じた美しい留めになります。



16_20161206155459d34.jpg
※これも余談ですが、留めの場合、縄は捩じりながら留めていく方が、より摩擦を稼ぐことが出来て留まりやすいとされていますが、コブが痛いとか、飾り的な意味合いなどの理由から敢えて捩じらず少しでも平らに留める方法もあります(写真)(捩じった留めほど、留まりませんが)。


17_20161206155453399.jpg
また、このように最初に下から縄を潜らせた場合、

18_20161206155455e57.jpg
このようにひっくり返ったカタチになります

これも、留めの機能としては問題ありませんが、基本的に、縄(の見た目)は、下から入って下から出てるように見えるもの(縄の入り所、出所が見えないもの)が美しいとされています(機能重視で敢えて例外も沢山あります)。



留めを上手く留めるコツとしては、

19_2016120617171092e.jpg
指で縄を撫ぜる(擦る)ようにして緩みを取る「送り」

20_20161206171709d15.jpg
テコの原理を応用しながら緩みを取る「捩じり(ひねり)」などがありますが、画像では大変分かり辛いので、お母さん、もしくはお近くの縄師さんにでも聞いてみてください。
(↑聞けたらこんな文章読んでませんね。知ってます)


21_201612061713353a9.jpg
要は緩みを作らず(緩みを作ってしまうと一定のテンションを掛け続けることが出来ず、留めが留めとして機能しなくなる)、

22_20161206171336bc7.jpg
このように一定のテンションをかけ続けることが目的です。






【掛け】
掛けとは、上記「留め」や「結び」などと違って、ただ縄と縄が掛かっているだけのもの全てを指す。

23_20161206155733be0.jpg

24_20161206155727f70.jpg

25_20161206155728933.jpg   
(掛け一例)


ある一定以上のテンションが掛かった場合、留めや結びと違って滑ることが特徴で、敢えて滑らせることによって、どこか一点に加重が掛かかり過ぎてしまうことを防ぐ目的でも使われます。
※この部分は大変長くなりそうので、パート2で考えています。

「掛け」と「留め」の違いを理解し、どちらを選択するかの決断をするのは、縛りの楽しみの一つだと思っています。
※上記「片結び」(写真下2点)などは、「結び」と言っていますが、ただ引っ掛けているだけで、結びどころか留めですら無くただの「掛け」です。


26_2016120615580188d.jpg
※画像、上から掛け、掛け、留め

つまり、結びでも留めでもないものは全て掛けです。
ここまでご紹介してきたものの他にも、数限りない種類の結び、留め、掛けがあります。
それぞれの特徴を把握し、目的をはっきりとさせ、適材適所を意識すれば、縛りの技術を深く広く知ることが出来、益々充実した縛りを楽しむことが出来ることでしょう。


それでは皆さん、楽しい緊縛ライフを

超簡単! 髪縛り

なんだか検索機能の失敗とかで誤凍結祭りだったfc2も落ち着いたみたいなので、この辺で新しいブログを。

ってか、どーでも良いけど
「えーっとぉ。。。カロリー気にしてセロリばっかり食べてたら栄養不足でコロリと逝っちゃうかもしれないしぃ。。。ソロリソロリとロリポップキャンディーとかでカロリー補充して囲炉裏にでもあたりながらロリ体型目指します!」
なんてブログも削除なんだね(←

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




突然ですが、髪の毛を縛るのは好きですか?

私は大好きです。

もうね。
どれくらい好きかって言うと、大好きな鰺の開きに、大好きなプッチンプリンを乗せて、その上から大好きな山芋を摺りおろして、最後に大好きなチョコレートシロップをかけ……





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


ちょっと気持ち悪くなってきたので、気を取り直して。

根元からグルグル巻いてギチギチに縛った髪縛りも大好きなんだけど、先端の方を、もっとサラッと巻けて解けない方法ってないのかと考えてて。



で、出来たのがコレ。
複雑な手順もなく、誰にでも簡単に出来て、まず解けない。
私のお相手さんはショートカットだからとか諦めなくても良い(坊主は流石に無理だけど、私程度の長さがあれば十分)
そして、みなさんが苦手な、「縛る方向」なんてのも関係ないw
しかも、解く時にはスルっと解ける。

これこそ、まさに私が探していた縛り方だった。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



ってことで、ご託はこれくらいにして、肝心の髪縛りの方法を。

髪縛り-(3)
今回はまず、分かりやすいように手拭いと紅い縄を用意した
言うまでもなく、手拭いが髪の毛だと思ってください




で、本編の前にまずは理屈から
髪縛り-(4)
まずは縄をこういうカタチに折り返し

髪縛り-(5)
折り返したのと反対方向に折りたたんで「ひばり」を作って

髪縛り-(6)
髪をその中に通して

髪縛り-(7)
ギュッと絞る(これが、縄を足す時などでお馴染みの「ひばり結び」)

髪縛り-(8)
そこから髪を折り返して、上の画像で横に走ってる縄を返すとこういうカタチになる
これが「チチワ結び」


因みに
髪縛り-(10)
これが分かりやすいように縄で作った「チチワ結び」

髪縛り-(11)
裏はこんな感じ


髪縛り-(9)
で、この折り返した髪が抜けないようにするには、このチチワを縄尻側から矢印のように引っ張って絞め続ければ良い






で、どうするかと言うと
髪縛り-(13)
このように、チチワの下に片結びを作ってあげるだけ

髪縛り-(14)
シンプルで摩擦が少ないので、縄を青い矢印の方(もしくは髪を真逆の頭髪の方)に引っ張れば引っ張るほど、下の片結びが「チチワ」の方に向かってどんどん締まっていき、上の「チチワ」を髪の折り返し部分に押し着けていくことになって解けないという訳



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



ってことで、実際どういう手順でやるかというと。

上記のようにやっても良いんだけど、長い縄尻を片結びの中にせっせと通すってのはめんどくさいし、第一興が削がれる





で、
髪縛り-(15)
まずは、このように、前もって緩めの片結びを作っておく

髪縛り-(16)
そうして、先端に「ひばり」を作り

髪縛り-(17)
髪を通したら
髪縛り-(18)
「ひばり」を開いて、髪と縄を折り返しながら「チチワ」で結び

髪縛り-(19)
その「チチワ」の奥へと

髪縛り-(20)
緩い片結びを開いてズラしていき

髪縛り-(21)
ゆっくりと締めていく

髪縛り-(22)
完成!
たったこれだけ

髪縛り-(23)
裏はこんな感じ

髪縛り-(24)
更に別角度から



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


因みに、髪の縛り方や結び方を考える時、手拭いやタオルなどで試して大丈夫だからといって安心してはいけない。
髪ってのは思ったよりも滑りやすいもの。

特に、健康な髪ほど滑るというのは当たり前なんだけど、せっせとお手入れした髪ほどギチギチに縛り上げたいと思う哀しいS心


もちろん、これは何人かの髪で試した上で載せてるのでご安心を




で、最初の方で「ショートカットだからとか諦めなくても良い」とか言ってるけど、こんなに簡単で本当に大丈夫?
なんて方の為に、あるS男性さんにご協力いただき実践した画像を載せて今回のブログを締めようと思う。




※ご本人のプライバシーを守るため、画像には加工が施してあります




髪縛りー(24)
ほら、この程度の長さでも全然大丈夫


ってことで、また会おう!


いてて







検証~貴方の後手、教えろください~新襷(たすき)

東京。
この街は凄いね。
アマチュアの中でも、プロ顔負けの技術やマインドを持ってる方がいくらでもいる。
まぁ、そもそも私は、スポーツや将棋などの特殊な例を除けば、どの世界においてもプロを凌ぐアマチュアというのはゴロゴロいるものだと思ってはいるのだが、それにしても東京という街は、その数が半端ない。
凄腕のアマチュアさんたちが多すぎるw

で、先日、そういう方々に集まっていただき(何もプロ禁止とかではないのだがw)、「中級縄講習会~貴方の後手、教えろください」という、ふざけたタイトルのイベントをやった訳だが、これが予想以上に面白くて。

一般の方ばかりなので、残念ながら画像的なものは全くないんだが、そこは名うての縛り手さんたち、皆さんそれぞれ、後手に一家言お持ちな訳だ。

一応、趣旨としては、「拘っているところ」と「気を付けているところ」を教えて貰う企画だったはずが、いつの間にか、「実はこんな裏技使ってます」的なものになっていき、私も憚りながら、「実は、こんなことを狙いながら、こんなコスい小技使ってます」的なものを披露(暴露?)していた訳だ(笑)

また、縛るのも好きなM女さんは、自分が縛りながら、自分の萌えポイントを事細かに解説し、(私ならこうされたいから、こうしてる)CTという謎のワードを一瞬で流行らせてしまっていた(笑)

そうして、終始和気あいあいと、驚きの声あり、爆笑あり、何より基本的なことの重要性を再確認出来たことも大きかったし、本当にやって良かったと思える内容だった。



で、その中で私が提唱したのが、SB(鎖骨ブレイク)しない襷=NSBT(No SakotsuBreak Tasuki)

※SB=鎖骨ブレイク=即、怪我に繋がるほどではないが、鎖骨に縄が当たっているため、萌えない痛みで縄に入っていくどころではない状態。
他に、くるぶしブレイク(KuB)、骨盤ブレイク(KoB)などがある。

細い人に限る訳ではないが、特に細い人を縛る時に気になるのがSB。
喉の下の窪みなんかを指で軽く圧迫して苦痛、もしくは苦し気持ち良いなどを与えようとしていても縛られ手さんの反応が変わらない場合、実はそれ以前からSBしていてソレどころじゃないことが考えられていたりもする(もしくは勝手な思い込みだけで、全く“入って”いないかw)。

しかも!
SBの本当に怖いところは、縛られ手さんも、痛くて縄酔いどころではないにも関わらず、即、怪我に繋がるほどではないことが自分でも分かってしまうため、縛り手に対して、とてもそれを伝えにくいという点だ(これはもちろん、KuBやKoBなども同じ)。



ってことで、SBしない襷。
NSBTを提唱してみようと思う。

まず、最近の一番多く見かけるタイプの襷。
新襷1
そもそもこれが、何故左右のバランスを崩してまで、下閂から直接上縄に留めるのかが分からなくて、そのメリットを知るために数年間黙ってやってみたのだが、やっぱり分からなかったw


新襷2
で、これを左右の閂を終えたところからセンターに戻し、そこから襷に入ろうと思った訳だが、そこでSB(鎖骨ブレイク)問題を思い出した訳だ。
(写真では従来通り、下閂から直接上縄に留めているがw)

新襷3
この通り、見事鎖骨に入ってしまう。


彼女が痩せていることと、縄が弛まないよう、少ししっかり目に留めているので多少極端になってしまっているが、もっと緩く留めても、多かれ少なかれ、こういう傾向は出てしまう。
そして、完全にSBにならないくらいに緩く留めるんであれば、そもそもそんなに緩い襷なんて意味ないんだから止めてしまえば良いんじゃないかと思っていた。

新襷4
※緩すぎる襷は、ちょっと遊んだらこんな感じに。





で、私が新たに提唱する襷は
新襷5
下閂を終えたら、一旦軸縄にグルっと巻き付け、それを脇の下から前に出し、肩を通って、クロスさせずに、すぐ後ろの上縄に留める
※かなり外側に留めてあるが、仰向けに吊る場合、ここが気になるようなら、1cm程度中に寄せても構わない


新襷6
そこから軸縄の下を通って、反対側の前から先ほどと対称の位置に留める

新襷7
こんな感じ

新襷8
割としっかりと留めたのだが、ちゃんと鎖骨を避けられているのが分かるだろう。
※だからと言って、強く絞めすぎると、今度は吊った時、肩がブレイクしますw


これは、やり出して1ヶ月くらいなのだが、強いて欠点を探すとしたら、従来の背中をクロスするタイプに比べて、若干、拘束感は劣るかもしれないということだけ(言われてみれば、程度だそうだが)

ただ、私一人で結論を出すのは憚れるので、出来れば多くの方に実践していただき、検証していただければと思っています。
※なるべく試して、検証結果とか教えてください。



もちろん、こんなことをしなくても、10年以上も前からあるように、前部にVを作り、それを左右に分けるという方法でSBを避けることも出来る。
これから私は、その方法とコレとを比較していこうと思っているので、良ければ皆さんご協力ください。





次回の中級縄講習は(いつになるか分かりませんが)、「縛られ手たちのから騒ぎ」と題して、縛られ手さん達に好き勝手言ってもらうという企画を考えています。
縛り手にとっては耳の痛い話の数々。
けど、縛られ手さんの本音を聞ける大チャンスになるのではないかと期待しています。

本音縛られ師さん、大募集!

ってことで、皆さん素敵な緊縛ライフを。

同じ縛り

最近、自分の縛りがどんどんシンプルになっていく。 

IMG_3455.jpg


誰もやったことがない縛り。 
誰も見たことのない吊り。

そういうものを模索していた時期は、今思えば、目の前の受け手さんに、今まで体験してことのない感覚を体験させてやろうという(「してもらおう」ではなく)驕りであり、また、それを見ている「誰か」に「自分」を見せつけたかっただけだったように思う。 

気がつけば、いつの間にかそういう感覚が薄れていき、今は目の前の受け手さんに自然と集中出来ているような気がする。

すると、縛りは自然と、奇をてらったものが排除されていき、徐々にシンプルになっていく。
結果、毎回同じような縛りになっていったりもする。 


もちろん、同じ縛りというものは2度と無い。
それは、例え見た目が全く同じだったとしても……だ。


たまに、同じ縛りばかりでは飽きない?
って話を聞いたりする。

私も以前はそうだった。
けど、それは縛り自体を目的としているからなんだと思う。

「こういう縛りをしてみたい」
で、縛っていると、その形がちゃんと出来たころには飽きてしまう。

けど、目的が縛りそのものではなく、相手を開放させてあげようとか、感じさせてあげようとか、メロメロにさせてぐちゃぐちゃにしてホニャララして××して☆▲⇔〆◇♀♂*あ”ぁーーーーっ!……

などと考えていれば、形そのものはどうでもよくなる(笑)



受け手の鼓動や息づかい、表情などから、縄を掛けるスピード、這わし方を変える。
また、自分が伝えたいものを伝えるために、わざとそれらを無視して強引に自分の世界に引き込んでいくこともある。


観察



※蛇足になるが、毎回違う縛りをしている方は、それらのことが分っていないという意味ではなく、あくまで私の場合は……ということ。
想いのままに縄を掛けていく結果、毎回違う縛りになっていくという方も沢山います。



結局、「SMにしても縛りにしてもセックスにしても、いかに相手を観察出来るかが全てである」

というのが、今現在の考え。

これは、本当は主従であれ、恋人であれ、夫婦であれ、友達であっても同じことなんだけどね。



けれど、それらを全て覆すものがある。

それが関係性。

お互いに、確固たる信頼関係(巷で安易に使われすぎて、どうしても安っぽく聞こえるので、あまり使いたくない言葉なんだけど)が構築されてさえいれば、多少油断して見逃してしまったところで、それらは自動的に修復される。
それは、私が主従というものに固執する理由のうちの一つ。

とはいえ、関係性については、話しだすとダラダラとキリがないので、またの機会にでも(笑)





ってことで、最近は縛りがどんどんシンプルになっていって、同じような縛りばかりしてるけど、別にめんどくさいとかじゃないからな!


って、お話(笑)


巴結びの勧め

一般的な胸縄において、一番最初に覚えるのが手首の縛り方です。

※手首は筋肉も脂肪も薄く、神経節や大きな血管がむき出しに近い状態であるため、少しの圧迫でいとも簡単に麻痺を起こしてしまう、とても危険な部位です。


ですから、ここを最初にしっかりと教わるんですね。


ですが、これが中々簡単では無い。


「早く体を縛ってハフンハフン言わせたいのに、手首の縛りを覚えるだけでこれだけの時間が掛かってるんじゃ、私には無理かも……」と、断念させるには十分なほどにハードルの高い部分です。


私は、「せっかく緊縛に興味を持ったのに、そんなことで断念するのは非常に勿体ない」と思う反面、「そのくらいの覚悟も持たない者が縄を持つべきではない」という理屈も理解出来る訳です。

ですが、結果、誰かに習うことを諦め、自己流で事故を起こす危険を考えれば、もう少しシンプルなものを提唱していくべきではないかとも思っています。



で、答えとしては簡単。
手首なんてものは、二つ折りにした縄を2周巻いて、指2~3本分の隙間を空けて、4本の縄のテンションを揃え、全部を一纏めにしてから、適当に団子結びを3回(2回ではだめ)しっかりとすれば、いくら引っ張っても締まっちゃうことなどまずありません。


適当に、ご自身の足首なんかで試してみてください。

ほら、簡単でしょ?


だけど、これでは結び目が大きく雑な感じになって美しくない。


で、色んな「結び」というものがあるんですが……



今、巷で一番多く見られるのが、いわゆる『本結び』というヤツ(分からない人はお母さんに(以下略))

本結びの優れているところは、

「こっちに引っ張ったら締まって、あっちに引っ張ると緩む」など
結びのメカニズムをを理解出来ることではないかと思っています。

ですが、これがなかなかにややこしい。

私など、未だに覚えていません(笑)


そして、本結びの最大の弱点。

これは長所のところにある「あっちに引っ張ったら緩む」という部分。

解く時は、コレのお陰で一発で解けるんですが、解こうと思っていない時に緩んでしまうことがある。

するとどうなるのか、緩んだ本結びは、次に引っ張られた時、いとも簡単に締まってしまうのです。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



これらの特性をしっかりと理解して使っている方は問題ないのですが、これを完全に理解せずに使うと結構危険なことがある。

特に、手首以外の部分の応用。


吊りにおいて、太股に縄を掛け、天井のカラビナを介して戻って来た縄。

これを本結びでやってしまっていると、どうしても縄頭でカウンターを取ってあげないと危険。


だが、縄頭でカウンターを取るということは、その部分は1本の縄の強度しかないということ。


※太股などなら、万が一落ちたとしても大事にはならないであろうが、これを一番重心の掛かる背中や腰でも行われているのが現状。


鞣した麻縄の強度を画一的に測ることは不可能であるが、少なくとも、安全強度という観点から見れば、明らかに強度不足と言わざるを得ない。

特に、傷み易い縄頭の強度など、推して知るべしだと思うのだが。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


で、本題に戻るのだが、「巴結び」と言われる結びがある。

私はこれを10年近く使っているのだが、未だ問題らしい問題には面した記憶がない。


簡単に覚えられて、しっかりと結べば、どちらに引っ張っても緩むことはないのに、解く時は一発で解ける、とても便利な結びだと思っています。



以下はその手順


巴1
手首の場合、縄は下から上に向けて入れる(方が覚えやすいです)

巴2
重ならないように、捻れないように注意しながら2周させる


巴3
※ここ大事
手首と縄の間に自分の指を入れ、指2~3本分以上の隙間を作り、
その際、4本の縄のテンションを揃える


巴4
上図で下に垂れていた縄を上に持ち上げ折り返す


巴5
上図で左端にあった縄頭を使い、全ての縄を上から巻いて纏める
大きな輪の中に6本の縄が入っていれば正解


巴6
右上に出来たループに縄頭を通す



巴7
縄尻側を引き、ループを締める



巴 矢印
※重要
縄が捩れて重なっていたりしないか確認し、
赤く塗った部分を矢印の方向に押しながら、
縄頭、縄尻、双方をもう一度引っ張り、きつく締める

※また、この間、手首と縄との間に、ずっと左手の指が入ったままで、内側から外側に向けて圧を掛け続けていることにも注目してください。
このことによって、一度揃えたテンションを保ち続けることが出来、また、5枚目や6枚目の画像のように、途中で右手を離しても、結びが途中でバラけてしまうことも防げるのです。



巴8
完成

※解く時は、一つ上の画像の赤く塗った部分を矢印とは逆の方向に戻せば簡単に解けます



※縄が縒れていないか、重なっていないかというのはとても重要です。
見た目の問題ではなく、結びや留めというのは、縄で縄を押さえて摩擦で留めるため、本来“面”で押さえるところが、捩れていると“線”になってしまい、摩擦面の面積が減るため、本来の強度を保てない故です。




ここからは、いよいよ胸縄に入り、思う存分、ハフンハフンさせてあげてください(笑)




是非、お試しあれ。
プロフィール

堂山鉄心

Author:堂山鉄心
大阪府出身。 大阪を中心にSM活動を広げてきたが、ARCADIA TOKYOの出店に伴い、その活動の拠点を東京に移し活躍中。

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