2007年4月
大阪のARCADIAにて初めてのLive
【囚われの館】 ~調教師~番外編
[PROLOGUE]
女は囚われの身であった。
ごく平凡な生活を営んでいた女が、ある日突然囚われの身となり、気が付けば男の奴隷として飼われていた。
謂れのない凌辱。
何不自由しなかった過去。
平凡だが、幸せな毎日に突然現れた暗い暗い落とし穴。
来る日も来る日も、不条理な責めと辱めの数々に涙する日々・・・
しかし、その辱めに少しずつ反応していく自らの身体に、驚きと共に激しい嫌悪の情を抱く。
このままでは――。
このままでは、いつか……。
女はついに逃げ出すことを決意した。
ほんの一瞬の隙をつき、その命をかけて――。
迷路のように入り組んだ広い屋敷の中を……。
後ろからは、絶望の跫を響かせながら男の気配が迫る。
長い廊下の突き当たり、その部屋は一際重厚な扉で塞がれていた。
“お願い”
僅かな希望を胸に、自由への扉だと信じて、女はその重い扉を開いた。
その部屋にはどこにも身を隠せる場所などなく、ただ途方に暮れ蹲る。
あっけなく見つけ出され、その柔肌に紅い麻縄を食い込まされ……。
一気に吊り上げられる女。
男は淡々と……。
まるでただの仕事をこなすように
あらん限りの陵辱を受け
為すすべも無く逆さに吊り下げられる。
更には両の脚を広げられ
仰向けにされ、男の手には無情の鞭が
広げられた脚の間にも容赦のない鞭の嵐。
紅く染まる内腿。
蝋燭の焔が揺れる。
更に逆さに戻され
回される。
失われる方向感覚。
弾け飛ぶ理性。
降ろされ、つかの間の安心感を与えられ
爪を立てられながら絶頂を迎える。
抗うことになど、もはや何の意味があろうか?
無慈悲に見下ろす男に
自ら手にした首輪のリードを……。
己の命を捧げ
永遠の服従を心より誓う。
model 志乃
photo ARCADIA OSAKA