縄師・緊縛師・縛り手…
自称他称を問わず、縛り手の呼称は多数あり、謙虚にも、自らただの縛り係であると言い切る達人もいる。
それぞれの定義はそろぞれの中にしか存在せず、他人が否定する出来る類いのものではないと思っている。
※私はただの蹴人(ケリンチュ)でしかないがそして、縛られ師というものもいる!
半ば冗談で、半ば本気で。
私も沢山の、プロの縛られ屋さんと言われる人たちを見てきたし、縛ってきた。
彼女達とて特に定義などがある訳ではない。
強いて言うなら、「特定の人にだけ縛られる訳ではない人気縛られ手さん」というところであろうか。
ところで。
実は、世界でもっとも有名な縛られ手さんの一人であると言っても過言ではない、ゲシュタルタという美しい女性がいる。
彼女は、イギリスに生まれ、縄に出会い、様々な縛りを経験し、自らも縛り、更に、縛られ側のワークショップまで開いているという、正にプロの縛られ師さんだ(全部、通訳をしてくれたいつか嬢の受け売り)!
そんな彼女と一縛お手合わせをさせてもらう機会を得た。
元々、プロのモデルさん(縛りではない普通の)だけあり、流石の容姿。
お人形のよう…と形容して良いほどに整った顔が、バツグンのプロポーションの上に乗っている。
だが、本当に驚いたのはここから。
見事なまでの脱力。
とはいえ、たまに見かける、縛られる前から何故か縄酔いしてグデングデンなんて状態ではない(
時々、頭張り倒したくなる人いるよね? あ、いない? これは失礼)。
シャンと座っていながら、どこにも力が入っていないのである。
縛られる時に一番大切なのは、この脱力である。
もちろん、意識したところで早々出来るものではない。
信頼とか何だとか理屈をこねればいくらでも出てくるだろうが、筋肉には意思の力だけではどうにも出来ない反射というものがあるし、そもそも、初めて会った相手に信頼もクソもない。
ところが、彼女は数々の経験から、脱力こそが一番安全、かつ、最も縄を堪能出来る方法だと知っているのだろう。
――この女…デキる――
敢えて昭和風に表現してみたが、本当はもっと今風のオシャレな言葉が浮かんだんだよ。
教えないけど。
ってことで、縛ってみた。
まずは視界を奪う。
そこから相手の呼吸を感じ、反応を探る。
胸縄でじっくりとこちらの世界に引き込み、そこからは深く深く落とし込んでいく。
吊り上げ
バランスを変え
猿轡は顔を下げることを許さない
降ろし、安堵の表情を浮かべたのも束の間
まだ私に縛られているんだという事実を
知らしめる
縄擦れの音と彼女の吐息だけが世界を支配する
解き終わり、少しの間を置いてのこの笑顔。
そりゃモテるわw
ってことで、サービスショット
縛り終えての談笑
知らないおっさんに縛られた後でも、こんな少女のような笑顔で笑えるんだね。
またのお越しをお待ちしています。